
AI学習データ作成の在宅ワークの実際|仕事内容と単価を出さない理由
AI学習データ作成の在宅ワークは、画像や文章にタグを付けたり、AIが出した回答を人が判定したりする作業です。正社員の仕事ではなく、案件ごとに完了した分だけ報酬が入る仕組みです。
案件はクラウドワークスやランサーズの「データ作成」「アノテーション」といったカテゴリで募集されています。私はこの作業とは別に、AIを使った案件紹介の作業を2021年5月から2026年5月まで続けています。5年間の実績です。
AI学習データ作成の在宅ワークは何をする仕事か
結論から言うと、AIに正解を教えるための下ごしらえです。AIは自分だけでは正解を知らないため、人が判定した見本を大量に読み込んで学習します。
在宅ワークとして募集されている作業は、主に次の4つです。
- 画像に写っているものへタグを付ける作業
- 文章を決められたカテゴリに分ける作業
- AIが出した回答が正しいかを人が判定する作業
- 音声を文字に書き起こす作業
どれも「正解を一件ずつ作る」作業で、まとめて自動化できない部分です。ここが仕事として残っている理由です。
なぜこの仕事は今も募集され続けているのか
AIの精度は、学習に使う正解データの質で決まります。データが古かったり間違っていたりすると、AIの回答もそのまま間違えます。
データ入力や添削のように、決まったルールに沿って正誤を判定する仕事はAIに置き換わってきました。しかし学習データ作成は逆です。AIが増えるほど、正解を作る人の作業量も増える構造になっています。
対象になるAIも様々です。文章を作るAI、画像を認識するAI、音声を聞き取るAIは、それぞれ別の学習データを必要とします。種類が増えるほど、正解を作る作業も種類ごとに増えていきます。
このため、案件そのものがなくなる心配は今のところ少ない分野です。一方で、始めた初日から報酬が積み上がる仕事ではありません。
案件はどこにあり、何につまずきやすいか
クラウドワークスやランサーズの検索窓に「データ作成」「アノテーション」「AI評価」と入れると、募集中の案件が出てきます。
多くの案件では、登録してすぐには作業できません。先にテスト(クオリフィケーションテスト)へ合格する必要があり、ここで落ちる人が一定数います。
海外の会社が運営する案件もあります。支払いがドル建てだったり、最低支払額に届くまで振り込まれなかったりする点は、事前に確認してください。
学習データ作成でよくある詰まりどころ
テストに合格しても、そこで終わりではありません。判定の基準は案件ごとに細かく決められていて、自己流の判断を挟むと精度が落ちます。
精度が落ちると、次の案件が回ってこなくなる場合があります。量をこなそうとして基準を読み飛ばすと、かえって仕事が続かなくなる仕組みです。
ガイドラインは長く、最初に読み込む時間もかかります。急いで始めるほど、この読み込みを省略してつまずきやすくなります。
この仕事の単価をあえて数字で出さない理由
相場は案件によって幅が大きく、私自身がこの作業を承認まで進めた記録を持っていません。根拠のない数字を「相場」として書くと、他の記事と同じ当てずっぽうになります。
このサイトでは、私が実際に数字を持っている作業だけに数字を使う方針です。ここから先は、私が5年間続けている作業の実例で説明します。
学習データ作成と似ている、判断力を使う在宅ワーク
学習データ作成で求められるのは、決められた基準に沿って正確に判定する力です。この力は、無料オファーアフィリエイトの案件選びでもそのまま使えます。
ASPの案件ページには、成果条件と否認条件が細かく書かれています。読み違えると否認につながる点は、学習データ作成のガイドラインと同じです。
私はこの作業を次の手順に分けています。
- ASPの管理画面で案件を1つ選ぶ
- 案件ページの内容をAIに要約させる
- 成果条件と否認条件を箇条書きで抜き出す
- 紹介文の下書きをAIに複数案出させる
- 条件とずれた表現がないか自分で確認する
- 内容を公開する
AIに出す指示の例
指示があいまいだと、出力もぼやけます。私は次のような形で頼んでいます。
- 「この案件ページを3行で要約してください」
- 「成果条件と否認条件だけを箇条書きにしてください」
- 「表記の揺れがないか、数字と固有名詞だけ確認してください」
- 「この要約から、紹介文の下書きを3パターン作ってください」
案件ページをそのまま貼ってから頼むと、数字や条件のずれが減ります。要約と下書きを分けて頼むのも、ずれを防ぐコツです。
1日にどれくらい時間がかかるか
まとまった時間は必要ありません。案件を1件選び、要約と条件の抜き出しをAIに頼むだけなら、5分ほどで終わります。
下書きを自分の言葉に直して公開する作業に、さらに10分ほどかかります。合計すると、1件あたり10分から30分が目安です。
平日に30分を5日続けると、合計で2時間30分です。1件30分で数えると、週に5件ほど進められる計算になります。これは時間を単純に足しただけの試算です。
始めるのにお金はいくらかかるか
ASPの登録そのものは無料です。案件を選んで紹介するだけなら、初期費用はかかりません。
要約と下書き作成は、無料で使えるAIで十分に足ります。有料のAIは、最初の段階では必要ありません。
| 段階 | 費用の目安 |
|---|---|
| ASPへの登録 | 0円 |
| 要約・下書き作成(無料のAI) | 0円 |
| 案件が増えて有料AIに切り替える段階 | 使う量による |
私はこの5年間で、AIの利用料に累計30万円以上払っています。作業量を増やした結果であり、始めたばかりの人が最初から用意する金額ではありません。
私が実際に受け取っている単価
無料オファーの単価相場は、1件300円から3,000円です。私が実際に承認された例は、1,300円と1,500円でした。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 相場 | 1件300〜3,000円 |
| 承認された実例 | 1,300円と1,500円 |
| 振込の下限 | 確定3,000円以上 |
私が使っているASPのうちの一社ぶんでは、5年間の報酬合計が2,271,200円でした。アクセス16,993に対し、登録は1,228件、登録率は7%です。
割り算で出した数字ですが、1件あたり平均は約1,850円になります。タスク単位の作業と違い、案件の質を見極めた分だけ積み上がる形です。
入金はいつ届くのか
報酬は月末で締めて、翌々月末に振り込まれます。成果が出てから手元に届くまで、数か月かかります。
確定3,000円に届かない月は、次の月に繰り越されます。海外の学習データ案件と同じで、着金までの期間は事前に確認しておいてください。
私は別のサイトで107,114人のアクセスを集めたことがあります。登録は0件でした。中身は機械的な流入で、正確な作業とは別の問題でした。
今日、何から始めればいいか
学習データ作成に挑戦するなら、まずテストの内容を確認してから登録してください。基準に沿って判定する練習になります。
判断力を別の形で生かしたい場合は、今日やることはASPに1社登録することだけです。案件選びと入力は、登録が終わってからで十分です。
最初の報酬が確定するまで数週間、振り込まれるまで数か月かかることを覚えておいてください。1日30分の作業を、続けていけば十分です。
ASPに登録したら、まず1件だけ最後まで進めてください。要約、条件の抜き出し、下書き、確認、公開の順番を一度体験すれば、2件目からは迷いません。
大きな金額を目指すより、まず1件を承認まで進める経験を優先してください。その1件が、次に選ぶ案件を決める基準になります。